Domaine Bourgeois Diaz / RM

Domaine Bourgeois Diaz / RM - ドメーヌ ブルジョワ ディアズ

diazヴァレ・ド・ラ・マルヌのCrouttes-sur-Marneにドメーヌは所在する。ランスから約50㎞、パリからも約50㎞、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの最も東側に位置する(因みにビオディナミ・シャンパーニュの生産者として名高いフランソワーズ・ベデルと同じ村)。畑はVilliers-Saint-Denis(粘土石灰/PM)、Nanteuil-sur-Marne(粘土中心/CH,PN)、Charly sur Marne (粘土石灰/PM)、Crouttes-sur-Marne(粘土と砂/PN,PM,CH)に、全面積で約7haを所有し、PMが3.5ha、PNが2ha、CHが1haの内訳でそれぞれ栽培する。現当主のJêrôme Bourgeois/ジェローム・ブルジョワ氏は4代目。1960年代に祖父がCrouttes-sur-Marneで最初にブドウを栽培。1980年に父がドメーヌを継承した当時は1haの畑しか所有しておらず、協同組合にブドウを売っていたが、2000年にドメーヌ元詰を開始し、所有畑も6haまで拡大した。2001年にジェローム氏がシャンパーニュ造りに関わり始めた当初は、リュット・レゾネで栽培していたが、南仏のレオン・バラル、ロワールのティエリー・ピュズラなどのビオディナミ生産者のワインを飲むうちに、ビオディナミがワインのおいしさを最も引き出す農法ではないかと考えはじめ、2005年に除草剤の使用をやめ、2009年からビオディナミを開始。シャンパーニュの認証取得には6年がかかるため、2015年にはビオディナミ認証団体「デメテール」の

<栽培>
収量減少や病虫害のリスクを避けるために、最初にオーガニック栽培に取り組んで、その後ビオディナミ栽培に変えて行く生産者もいるのだが、ジェローム氏はいきなりビオディナミを選んでいる。その理由を聞くと「形式だけではなく、心から取り組めるビオディナミ栽培の方が自分に合うと思った」と答えている。マルヌ川から非常に近い位置にあり、谷間に位置するヴァレ・ド・ラ・マルヌは、丘の上にあるモンターニュ・ド・ランスなどと比べて湿度が高く、オーガニック栽培への取り組みがより困難とされる。たとえば、葉の生育期に降雨量が1週間で20㎜を超えたら、ボルドー液をすぐにまかなければならない。農薬と違って、葉の中(ブドウの樹)に薬剤がしみ込んでいかないからだ。畑も何度も耕す必要がある。しかし、農薬を使ったカチカチの畑と違って、土がとても柔らかく「生きている」と言う。またビオディナミで使うシリス(水晶)の粉は太陽の光を集めると言われるが「太陽の光が少ないシャンパーニュにはとても合っていると思う」とのこと。ビオディナミ栽培を始めてからブドウ樹自身が葉をつける位置を考えるようになり、それぞれが重なり合わないように、風を通せるように葉をつけている。ちなみにフランソワーズ・ベデルは、シリスを撒く回数が少ないので、ジェロームの畑よりも葉の位置が低いとのこと。同じビオディナミでも、生産者の考え方によって畑の様相が異なるようだ。

<醸造>
収穫は手摘み。畑で熟したものから選果して摘む。伝統的な垂直圧搾式のプレス機でプレスする。途中でブドウを返さないといけないので手間はかかるが、 ほどよい圧搾具合になるという。発酵は自然酵母を使用。デブルバージュの時にも清澄材を使わずに、自然に澱が落ちるまで待つ。熟成は2/3がステンレス、1/3が樽。MLFはすべてのキュヴェで行う。酸を残すためにMLFを避ける生産者もいるが、ビオディナミ栽培のおかげできちんとミネラル感が表現されるため、MLFで酸がまろやかになっても味わいがボケることがない。二次発酵の際の酵母も、ドメーヌの地つき酵母を培養して強力なものを選んで使っている。SO2の使用量もできる限り抑えている。カーヴには購入したばかりのアンフォラが置かれていて「どうなるのか、これから使ってみようと思って」とジェローム氏は笑顔で答えていた。醸造についてもまだまだ色々と挑戦中なのである。

<生産者データ>
生産者名:Domaine Bourgeis Diaz
設立:1960年代よりブドウ栽培を開始
所在地:Crouttes-sur-Marne Vallèe-de-la-Marne
オーナー:Jêrôme Bourgeois
ワインメーカー:Jêrôme Bourgeois

Wine List Handling

商品名 年号 容量 タイプ 備考
Cuvée Trois Cépages
キュヴェ トロワ セパージュ
NV 750ml 発泡 詳細
Cuvée 100 Pourcent Meunier
キュヴェ ソン プルサン ムニエ
NV 750ml 発泡 詳細
Cuvée Rosé de Saignée
キュヴェ ロゼ ド セニエ
NV 750ml 発泡ロゼ 詳細

Wine list details

Cuvèe Trois Cèpage / キュヴェ・トロワ・セパージュ
CuveeTroisCepageヴィンテージ:NV
格付け:AOP Champagne
タイプ:発泡白
セパージュ : ピノムニエ45% シャルドネ30% ピノノワール25%
畑 : バレ・ド・ラ・マルヌに6.7ha所有。標高102m。
南及び南西向き
樹齢 : 平均35年  
密植度 : 10000本/ha
栽培:ビオディナミ農法。8~10日毎に銅、硫黄、ハーブティーを撒く。収量は60hl/ha。2011年のキュヴェがメイン。
醸造:垂直式プレスで圧搾。樽とステンレスタンクにて、自然酵母を用い19℃で15日間かけてアルコール発酵。MLFは16℃で45日間かけて行なう。60%をステンレスタンク、40%を樽にて8ヶ月間の熟成。少々フィルターにかける。清澄はなし。澱引きなし。ドサージュ2g/l。SO2は圧搾時にのみ、ほんの少量使用。
生産量:4222本。

Cuvèe 100 Pourcent Meunier / キュヴェ・ソン・プルサン・ムニエ
Cuvee100PourcentMeunierヴィンテージ:NV
格付け:AOP Champagne
タイプ:発泡白
セパージュ : ピノムニエ100%
畑 : バレ・ド・ラ・マルヌに6.7ha所有。標高102m。南及び南西向き。
樹齢 : 平均35年  
密植度 : 10000本/ha
栽培 : ビオディナミ農法。8~10日毎に銅、硫黄、ハーブティーを撒く。収量は60hl/ha。2011年のキュヴェがメイン。最も良いムニエを選んでいる。
醸造:垂直式プレスで圧搾。樽とステンレスタンクにて、自然酵母を用い19℃で15日間かけてアルコール発酵。MLFは16℃で45日間かけて行なう。82%をステンレスタンク、18%を樽にて8ヶ月間の熟成。少々フィルターにかける。清澄はなし。澱引きなし。ドサージュ1g/l。SO2は圧搾時にのみ、ほんの少量使用。
生産量:1555本。

Cuvèe Rosè de Saignèe / キュヴェ・ロゼ・ド・セニエ
CuveeRoseDeSaigneeヴィンテージ:NV
格付け:AOP Champagne
タイプ:発泡ロゼ
セパージュ : ピノムニエ50% ピノノワール50%
畑 : バレ・ド・ラ・マルヌに6.7ha所有。標高102m。南及び南西向き。
樹齢 : 平均35年  
密植度 : 10000本/ha
栽培: ビオディナミ農法。8~10日毎に銅、硫黄、ハーブティーを撒く。収量は60hl/ha。2011年のキュヴェがメイン。
醸造:垂直式プレスで圧搾。36時間のマセラシオン。樽とステンレスタンクにて、自然酵母を用い19℃で15日間かけてアルコール発酵。MLFは16℃で45日間かけて行なう。60%をステンレスタンク、40%を樽にて8ヶ月間の熟成。少々フィルターにかける。清澄はなし。澱引きなし。ドサージュ3g/l。SO2は圧搾時にのみ、ほんの少量使用。
生産量:1882本。

update : 2017 / 4 / 20